イエコオロギの飼育方法 自宅で育てるために必要なもの

イエコオロギの飼育方法

年間およそ500万匹のイエコオロギを育てるIEKOスタッフが、ご自宅でもできるイエコオロギの飼育方法をまとめました。
余ったイエコオロギを育てたい、一時保管したときの参考にしてください。

◆イエコオロギ飼育に必要なものは?

元気に育てるには、餌や水だけでなく快適な飼育環境が必要です。

イエコオロギ飼育に必要なもの
・コオロギの餌
・水、水飲み場
・イエコオロギ飼育ケース(虫かご)
・隠れる場所(紙の卵パック、まるめた新聞紙など)
・適度な温度:28℃前後(25℃~33℃)
・適度な湿度:40%前後(30%~55%)

◆イエコオロギが食べる餌と注意点

イエコオロギは雑食性で、余ったお野菜(きゅうりやキャベツ、大根など)なども食べます。※柑橘類などは苦手です。
根菜類を中心に、共食い防止のための動物性たんぱく質も必要です。ときどき鰹節や煮干しを与えてやるとよいでしょう。

◆食べ残した餌で死んでしまうことも!

イエコオロギが食べ残した野菜や水濡れした餌は、こまめに取り除いてください。食べ残した餌が発酵すると、アンモニアが発生し、イエコオロギたちが死んでしまうことがあります。
元気なイエコオロギに育てるために、清潔な環境を保ち、栄養バランスの良い餌を与えましょう。

◆イエコオロギ専用の餌がおすすめ

とうもろこしや大豆などの穀物を中心に、動物性たんぱく質もバランスよく配合されている顆粒タイプのイエコオロギ専用餌がおすすめです。

◆イエコオロギに水を飲ませる方法

きれいな水をイエコオロギに飲ませてあげることも大事です。虫かごの中に、イエコオロギの水飲み場を作ってあげましょう。水飲み場は、100円ショップで購入できる小さな食品用タッパーなどで簡単に作れます。

イエコオロギ水飲み場の作り方

1.小さな食品用タッパーなどを用意
2.フタ中央にカッターで切り込みを入れる
3.切り込みに脱脂綿をはさみ込む
4.タッパーに水を入れ脱脂綿に吸わせる

※脱脂綿が汚れたら、水も脱脂綿も新しいものに交換してあげましょう。
※カッターを使用するときは、怪我をしないように注意してください。

脱脂綿だけでなく、水を吸うヒモをはさみ込んでもイエコオロギの水飲み場が作れます。写真を参考に手作りしてみましょう。

◆イエコオロギ水飲み場の置き方

イエコオロギは、ツルツルした床や壁が苦手で登ることができません。ツルツルした水飲み場にイエコオロギが登りやすくするために、隠れ家となる紙の卵パックなどが接するように置いてください。

※水を飲むのが大好きなイエコオロギですが、小さなイエコオロギは水たまりで溺れてしまうことがあるので注意しましょう。

◆イエコオロギの飼育温度と湿度

健康なイエコオロギに育てるには、温度や湿度の管理も大切です。

・イエコオロギの飼育温度:25℃~33℃
※温度が高いほど成長が早くなります。
※冷房中の屋内では、成長が遅くなる場合があります。

・イエコオロギの飼育湿度:30%~55%
※成虫まで成長させたい場合は、湿度40%前後が最適です。

・日照時間:人間と同じサイクル
※一日中明るいところは苦手です。

◆イエコオロギが快適な環境

夜行性のイエコオロギは、日が当たらない身を隠せる場所を好みます。イエコオロギの隠れ家を、紙製の卵パックや丸めた新聞紙などで作ってあげましょう。安心できる隠れ家があるとイエコオロギたちは、ストレスなく過ごせます。

◆ツルツルした床は苦手

飼育ケースの底面がツルツルだと、イエコオロギがうまく歩けず順調に育たないことがあります。イエコオロギたちが元気に動き回れるように、爬虫類飼育用のココナッツハスクや粒状のイエコオロギの餌を底面に敷いてあげましょう。

◆イエコオロギ飼育の注意点

飼育ケースに入れるイエコオロギの数が多すぎると共食いの原因となります。飼育ケースを分ける、隠れ家を増やすなど、イエコオロギが自由に動ける十分なスペースを確保してください。

元気なイエコオロギは俊敏でジャンプ力があり、一度逃げ出すと捕まえるのに苦労します。イエコオロギが逃げ出しても大丈夫な環境での飼育をおすすめします。

◆イエコオロギの鳴き声と性格

フタホシイエコオロギなどに比べて、ヨーロッパイエコオロギの鳴き声は小さめです。とてもこわがりで、おとなしい性格のイエコオロギですが、手で強くつかんだりすると必死で噛みつくことがあります。驚かさないように優しく触れてあげましょう。

◆IEKOで使っているイエコオロギの餌

私たちのイエコオロギ養殖場で使用しているイエコオロギの餌には、十分な粗タンパク質に加え、動物性タンパク質が配合されています。
餌の主原料は、とうもろこし、大豆油かす、コーングルテンミールなどの雑穀類。ニオイの少ない乾燥タイプなので、使いやすくストック用にもおすすめです。

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◆穴あき卵パックもおすすめ

穴あき卵パックは、IEKOのイエコオロギたちが大好きな隠れ家です。紙製の卵パックに窓のような穴が開いているので、イエコオロギが穴から穴へと自由に移動でき、卵パックの裏側などの暗い場所に身を隠してのんびり過ごせます。

◆卵パックの交換は、週1回

イエコオロギにとって快適な隠れ家になるように、卵パックが汚れたら取り換えてあげましょう。
Mサイズ(17~20mm前後)のイエコオロギを飼育する場合、交換の目安は1週間に1回程度です。

隠れ家になる穴あき卵パック
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よくあるご質問にもイエコオロギの育て方についての情報をのせています。今回のブログとともに、栄養いっぱいの元気なイエコオロギ飼育の参考にご覧ください。

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